プロ野球、真夏の珍事件集 意外と知られていない…「ヘディング事件」と「ベンチがアホ事件」は同じ日に起きた!

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球場の照明を水面と誤認

「ヘディング事件」と「ベンチがアホ事件」が同じ日に起きていたことは、意外に知られていない。

 夏といえば、渡り鳥が日本列島を通過する時期と重なるため、鳥の群れが球場を占拠する事件も何度か起きている。

 2017年8月30日の楽天対西武では、8回の西武の攻撃終了後、降雨で試合中断中に現れた約100羽のアカエリヒレアシシギの群れがグラウンドを低空で旋回。選手たちも身をかがめて避ける事態となり、球場係員が警笛を吹いて追い散らそうとしたが、効果なし。最後は球場の照明を落とし、真っ暗にする作戦が功を奏し、鳥たちはようやく飛び立っていった。

 水面を探しながら飛行するアカエリヒレアシシギは、雨の日の球場の照明を水面と誤認することが多いといわれる。

 2022年9月8日の楽天対オリックス、同年9月20日のロッテ対オリックスでも、アカエリヒレアシシギの群れがグラウンドに乱入する事件が起きており、8月から9月にかけては要注意だ。

久保田龍雄(くぼた・たつお)
1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新著作は『死闘!激突!東都大学野球』(ビジネス社)。

デイリー新潮編集部

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