早熟すぎたグラドルが「胸の大きさ」で得たもの、失ったもの 学校裏サイトで“ランキング1位”にされた中学時代

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長時間拘束でギャラは月3万円の撮影会 転機は正月のドッキリ番組

――2014年には初のDVD「初恋Watch」もリリースしています。

和地:周りには「岸明日香さんくらいDVDが売れる」と期待されていたんですけど、出してみたらそんなに売れなかったですね。当時は事務所に入っていたんですけど、マネージャーが月27回くらい撮影会のスケジュールを入れるから、学校にもテストにも行けないんですよ。

 それだけ撮影会があるといつも室内で水着になってるし夏も冬もわからなくなるんですよ。毎日13時~22時まで撮影会をして「私、何をしているのかな」となって。しかも、それだけ働いても月3万円しかもらえないし。それで社長に「もう無理です」といって1年ぐらい仕事をせず大学に通ってました。

 そんな時に別の事務所の方から「うちの事務所の子だと過激すぎて出せないんだけど、和地ちゃん出てみる?」と言われて出演したのが、正月のテレビです。

――2016年にフジテレビで放送された「有吉のドッキリ初笑い!芸能界煩悩CUP」内の企画ですね。温泉ロケ中にチラ見してしまうのは誰か、バイきんぐの小峠英二さんや、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんを引っ掛ける役で「あの胸の大きい子は誰」とネットで話題になりました。

和地:当時はもう芸能を辞めようと思っていて「最後だからやっておくか」と思って、出たんです。放送の1時間前くらいまで友達とケンタッキーを食べていて「なんか、そろそろ私、テレビに出るっぽいわ」とかしゃべってたんですけど、テレビが放送された翌日には環境ががらっと変わっていました。

 それまで出したDVDもAmazonですごく売れていて「これはいけるかも」と思ったんですけど、事務所の人に聞いたら「特に何もするつもりない」と言われて(苦笑)。てっきりテレビ局とかに売り込みに行ってくれると思ってたから驚いて。もうこの事務所は辞めようと思って、別の事務所に移籍しました。

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徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。ウェブメディアウォッチャー。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。その後、テレビ局のオウンドメディア編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆している。著書に日本初のグラビアガイドブック「一度は見たい! アイドル&グラビア名作写真集ガイド」(玄光社)。noteでマガジンを連載中 X:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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