大ヒット「イカゲーム3」に賛否 歴史に残る快作か、残酷シーンに「ぐったりした」の声も

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サバイバルスリラー

 世界的な大ヒットを記録したNetflixの韓国ドラマ「イカゲーム」が完結した。人生一発逆転が可能な高額賞金を獲得するため、参加者が“負けたら即死”の残酷ゲームに巻き込まれていくサバイバルスリラーだ。2021年9月に「シーズン1」(全9話)、24年12月に「シーズン2」(全7話)、そして今年6月に「シーズン3」(全6話)がそれぞれ配信され、すべてが驚異的な大ヒットを記録している。(※以下、ネタバレを含みます)

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 配信ドラマに詳しいテレビ誌ライターがこう話す。

「2021年配信の『シーズン1』は全世界公開後、28日間で約16億5000万時間以上の視聴時間を達成してNetflix史上空前にして最大のヒット作となり、Netflixの株価も史上最高値に急騰したことで話題になりました。

 ファン・ドンヒョク監督(54)は映画『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年)、『怪しい彼女』(2014年)、『天命の城』(2017年)を手掛けたことで知られていますが、『シーズン1』の制作費はわずか24億円だったと言われています。

 Netflixは少額の投資で数十倍以上の利益を手に入れたわけです。そのため続編の『シーズン2』と『シーズン3』の制作にあたって、ファン監督は予算や知的財産の権利を含めて、かなりのギャラアップをNetflix側に求めたようです」

「シーズン2」「シーズン3」には、ぐるぐる回る極彩色の大回転ステージや巨大ヨンヒ人形が睨みをきかせるセットが登場するなど「シーズン1」を凌駕する豪華絢爛さを見せたが、全話見終えた視聴者の間では賛否両論が渦巻いている。

「『シーズン3』は映画批評サイトのRotten Tomatoesの評価が85点で、同じくNetflixで配信中の豪ドラマ『The Survivors』や日本アニメ『ダンダダン』の100点と比べて、やや物足りなさが残りました。

『シーズン1』では貧困に喘ぎながらもどこかユーモラスな主人公ギフンを演じた俳優イ・ジョンジェ(52)や、ゲームを統括するフロントマン役のイ・ビョンホン(54)が話題となり、ストーリーの新鮮さと奇抜さが世界中に驚きを与えました。

 一方、『シーズン2』『シーズン3』についてはBIGBANG元メンバーのT.O.P(トップ:チェ・スンヒョン、37)が登場したとはいえマンネリ感がぬぐえず、しかも残酷さが増して参加者が血みどろの争いを繰り広げる展開に、ネット上では『ぐったりした』『もうお腹いっぱい』など辛口批評も目立っています」(前出のテレビ誌ライター)

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