「水際で大胆に行為に及び…」 沖縄の知る人ぞ知る「ハッテン場」で逮捕者が ゲイカップルに聞くと「あからさまじゃなければ大丈夫じゃないの」
沖縄本島の南東には、数キロにわたって白い砂浜と遠浅の海が続く場所がある。
今月5日、その浜辺でみだらな行為をしていたとして、男性二人が公然わいせつ容疑で摘発された。身もフタもない言い方をすれば、誰もが見られる状態で、二人は行為に及んでいた、となる。
真っ青な空に透き通った海。風光明媚(めいび)なビーチは、ハッテン場だったのだ――。
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「現場は南城市玉城仲村渠(たまぐすくなかんだかり)のアーヂ島と呼ばれる小島近くの海岸沿いです。5日の午後4時ごろ、行為を見た人の通報で、与那原署の警官が駆け付けました」
と、地元記者。
「現行犯逮捕されたのは、南城市に隣接する与那原町に住む24歳のコンビニ店店員。彼は容疑を認めており、7日に那覇地検へと送検されました。その相手は県外から旅行に訪れていた50代男性で、同じく7日、同容疑で書類送検されています」
「ゲイカップルの姿が消えるとは思えない」
とうとう事件になっちゃいました、と、近隣に住む男性が重いため息をもらす。
「数年前からゲイカップルが現場の海岸でコトに及ぶ姿が目撃されていて、近隣の仲村渠区と百名(ひゃくな)区、志喜屋(しきや)区の3区長が南城市役所に相談していました。今回たまたま摘発されたものの、公然わいせつ罪は6カ月以下の拘禁刑もしくは30万円以下の罰金で軽めの刑ですし、ゲイカップルの姿が消えるとは思えません」
それが証拠に、“同好の士”は摘発後も現場を訪れていた。
「あからさまにやらなければ大丈夫じゃないの」
アーヂ島入口に軽自動車を止めていた30代後半のゲイカップルは口をそろえる。
「一罰百戒とはいかないと思う。あそこは干潮時にはアーヂ島入口から歩いて行けるけど、潮が満ちると簡単には行けない“秘境”めいた場所。那覇市内のお店はノンケも多いし騒々しくて疲れちゃった。車で40~50分、路線バスを使っても1時間ほど。こっちの方が断然いいですよ」
おまけに、“聖なる島”に近いのもポイントだとか。
「琉球神話の聖地とされる久高(くだか)島が近いし、アーヂ島も神話に出てきます。そんなところでパートナーと過ごせるのはたまらないでしょ。岩陰もあるので、あからさまにやらなければ大丈夫じゃないの」
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