“免許返納しない高齢者” SNSで罵詈雑言浴びる「カズ」がもたらすスゴい経済効果 「若手の給料が賄われている側面も」

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味方の足を引っ張ることも

 JFLアトレチコ鈴鹿の“キングカズ”こと三浦知良(58)の評価が割れている。

「プロ40周年特別記念試合」と銘打ったヴィアティン三重戦が6日催され、今季初めて先発したカズは、最年長出場記録を更新し、新聞やテレビなどオールドメディアに祝福された。

 しかし一方で、例えばTikTokなどのSNSでは、彼のお粗末なプレー場面が切り取られ罵詈雑言が浴びせられているのだ。

「残念ながら、今のカズの実力は、J1からJ3のいわゆるJリーグはもちろん、その下部組織のJFLですら通用していません」

 と、サッカーライターが首をすくめる。

「だから彼の出場は、勝敗が決した試合の最後の10分とかになる。でも、役に立たないだけなら良い方で、逆に味方の足を引っ張ってしまうことも。現に、カズが前回出場した6月15日、アウェイでのYSCC横浜戦は、2-0でリードのラスト10分で途中出場すると、すぐに1点返されてしまいました(結果は2-1で辛勝)。今回は記念試合なので先発出場しましたが、いきなり敵に3点献上しています(結果は3-3の引分け)」

敵も味方も潤う経済効果

 そんな惨状だから、カズが出場する局面は数的不利ならぬ〈人的不利〉と呼ばれる。〈客寄せパンダ〉はまだマシで、中には〈免許返納しない高齢者〉と揶揄するやからも。〈若者の機会を奪う老害〉なんて声もある。

 だが、こんな意見にも耳を傾けるべきだろう。

「JFLの昨季平均観客動員数は1234人。YSCC横浜のそれは1557人ですが、先の鈴鹿戦は“カズが観られるかも”と2218人が来場しました。6日の記念試合には4917人が詰めかけた。敵も味方も、カズがもたらす経済効果で潤っています。鈴鹿が得るスポンサー収入も甚大で、おかげで若い選手たちの給料が賄われている、という側面もあるんです」

 最年長出場記録も自身の記録を更新しているだけで、〈免許返納しない高齢者〉と違って、誰に迷惑をかけているわけでもない。

 カズよ、永遠なれ。

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