東京新聞・望月衣塑子記者が「自身のイラスト入りTシャツ」を4000円で販売開始 社内からは「サラリーマンとしてあり得ない」「副業の前に本業を」と大ブーイング

国内 社会

  • ブックマーク

個人口座への寄付まで募集

 これだけでは望月氏が一風変わった表現活動を始めたというだけで、いまさら騒ぐ話ではないだろう。社内で問題視されているのは、望月氏がこの新規事業に伴い始めた「グッズ販売」と「寄付の募集」だ。

 チャンネルのストア欄では、望月氏とオッカ君のイラストが入ったTシャツ、タオル、キーホルダー、マグカップ、ハットなどが売られている。宣伝文には〈お洒落なオッカ君グッズで、日常に笑顔をプラスしましょう〉。Tシャツは税込3971円、マグカップは2904円(同)。なかなか強気の値段設定である。

 説明文によると、これらは〈チャリティグッズ〉とのこと。〈商品1点あたり、1千円の利益(トリブン)を設定しています。いただいたトリブンは寄付と同様、全額を活動・運営費に充てさせていただきます〉としている。

 寄付は〈現状まだ赤字ですので、機材・撮影経費、謝礼に充てさせていただきます〉という名目で募っており、寄付先として指定されているのは望月氏の個人口座だ。

社内から噴出する批判

 こうしたやり方に、社内からは「えげつない」といった批判が噴出しているのである。

「芸能人になったつもりなのでしょうか。チャリティという言葉を安易に使っていますが、どう見たってファンビジネスでしょう。誰がこんなグッズを買うのかと疑う人が多いと思いますが、彼女には熱烈なファンも多いので購入する人も少なからずいると思います。今は赤字だとか言っていますが、どうせ黒字化したらすべて儲けをポケットに入れるんでしょう」(中堅記者)

 別の記者は「ジャーナリストが安易に寄付を募っていいものなのか」と呆れる。

「彼女は東京新聞記者として1000万円以上の収入を得ていますし、これまで講演や本の印税などそれなりの副収入を得てきたはず。新規ビジネスを立ち上げるにあたり初期投資がかかるのは当たり前の話。どれだけ身銭を切ってから寄付を募っているのか怪しいものです」(ベテラン記者)

 そして、同僚たちが口を揃えて言うのは「そもそもあなたは会社の業務をちゃんとやっているんですか」という文句だ。

 ある若手記者は、望月氏が記者クラブ内でYouTube活動に勤しんでいた“疑惑”を明かす。

 望月氏は8月からデジタル報道部へ異動になったが、長らく社会部に所属してきた。社会部記者には月1回くらいのペースで、突発的な事件発生に備え、警視庁クラブに泊まって待機する業務があるのだが、

「昨年、他社の記者がウチのブースを通りがかった時、番組に出演中の望月記者の喋り声を聞いたというのです。泊まり勤務は一人でやるものなので、他社から指摘が入るまでクラブ員は全く知らなくて驚愕したとのことです。夕刊デスクをやっている最中も、YouTube収録がある日はいつも気がそぞろだと聞いています」(若手記者)

 ベテラン記者は「すべてにおいてサラリーマンとしてあり得ない」と断じる。

「彼女は東京新聞の記者として取材して得た成果を個人の仕事に利用し続けています。勤務日も堂々と配信活動をしていますが、そもそも副業は本業が休みの日、時間にやるものでしょう。その上、『東京新聞記者』の肩書を利用しながらグッズ販売までして個人で儲けようとしているのですから、呆れてモノが言えません」(同)

 会社は本当にこうした“やりたい放題”な副業を認めているのだろうか。質問状を送ったところ、

〈記者の個人的な活動については回答を控えさせていただきます〉(東京新聞編集局)
 
 との回答だった。

 望月記者にも、アークタイムズに出なくなった理由、グッズ販売や寄付を募っている理由、警視庁クラブ内での副業疑惑、社内からの批判についてどう受け止めているか、の計4点を会社を通して尋ねたが、

〈回答は控えさせていただきます〉

 とのことだった。

 ベテラン記者はこう続ける。

「会社も悪いんです。『新聞記者』がネットフリックスなどで映像化されて以降、特別扱いを続けたからここまで増長させてしまった。望月も好きなことをやりたいなら、とっととフリーになればいい。会社から給料をしっかりもらっておきながら、寄付を募るなんて甘ったれるなと言いたいです」

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。