派遣された会社で邪険に扱われることもしばしば…それでも「コンサル」が東大・京大生の最新版「就活人気ランキング」で上位10位を席巻する理由
入社時の年収は500~800万円ほどだが……
『東大生はなぜコンサルを目指すのか』の著者で批評家・会社員のレジー氏が言う。
「コンサル業界が昨今のエリート学生の人気を集めている理由は二つあると思います。一つは、シンプルに給料が高いこと。もう一つは、スキルが身に付く場所だと思われているところです」
ファームによって違いはあるが、入社するとまず「アナリスト」といった肩書が与えられ、資料作りや会議の議事録作成などに携わることになる。年収は500~800万円。「コンサルタント」や「シニアコンサルタント」になると800~1000万円、プロジェクトを統括する「マネージャー」や「シニアマネージャー」だと1200~2200万円。通常の企業では役員クラスにあたる「パートナー」ともなれば億超えの年収も夢ではないという。
「コンサル業界は転職する人が多いのも特徴です。入社2~3年目で転職したとしても年収ベースで100万円以上増えることなど当たり前の世界。定期的に転職を繰り返すと、早々に1000万円の大台に手が届きます」
と話すのは、「EYストラテジー・アンド・コンサルティング」の40代の現役社員。
しかし、年収を上げることだけに執心すると思わぬ“落とし穴”も――。
〈【なぜ東大・京大生はコンサルに入りたがるのか 「高年収のカラクリ」や「独特の企業文化」まで…大手コンサル企業の「現役社員」が告白する“光と影”】では、コンサル業界の転職事情、独特のロジカルシンキング文化、過酷な労働環境や終わりの見えない仕事による精神的疲弊、そして急成長を遂げる「総合系」コンサルファームの台頭など、この業界の内側で何が起きているのか、現役社員や元社員に徹底取材を敢行。6000字にわたって当事者の証言を交え詳報している。〉
[2/2ページ]


