日本列島の大動脈を停止させた「日本坂トンネル火災事故」 九死に一生の運転手たちが聞いた「ボーンという爆発音」【週刊新潮が見た昭和】
日本列島の大動脈が停止
〈午前10時半過ぎに八日市インター入り口まで来たが、その直前に彦根インターと関ヶ原インターの間で事故発生。彦根インターの手前5kmから完全な渋滞。車は5分に一度数十m動くという程度。彦根インターに着いたのが午後1時過ぎ。どこかで昼食をと思うが、近くのサービスエリアは入り口まで車があふれて入れず、養老のサービスエリアなどは人の波でうずまり、弁当は売り切れ〉。
「週刊新潮」(1979年7月26日号)が伝えた昭和54(1979)年7月の様子だが、行楽シーズンの混雑ぶりを伝えるものではない。...

