「200人の女性と愛人契約」「“聖水”を飲ませていた」 中国メディアを騒がせる“乱倫スキャンダル”のあり得ない内容

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「72時間で200万円」の愛人契約

 中国の携帯電話メーカー「小米科技(以下シャオミ)」は2024年の世界出荷台数が1億6850万台。堂々の世界第3位の会社である。もちろん、中国ではトップメーカーだ。

 そのシャオミのブランドディレクターだったという馮徳兵(フェンデビン)氏のスキャンダルを巡って中国メディアが大騒ぎになっている。いわく、200人以上の女性と愛人契約を結んで“乱倫”な生活を極めていたというのだ。日本でも元不動産投資会社会長の“パパ活”の現場が暴かれて話題になったが、こちらは数と金額が違う。中国在住のジャーナリストが言う。

「ネットニュースなどによると、馮氏の妻が彼のスマホを見たところ、他の女性とむつみ合っている写真が大量に出てきたのです。しかも、ご丁寧に愛人とのハンコ付の契約書も画像に残っていました」

 妻は、結婚の際に馮氏と“貞操を守らなくてもいい”という契約を交わしていたが、馮氏が愛人との間に6~7人の子供を作っていることが分かり、さすがに激怒。離婚覚悟で暴露したのだという。

「大量にある契約書には女性ごとにさまざまな約束が書かれており、例えば沈という女性には1カ月のうち4日間付き合う代わりに10万元(約200万円)を支払うとあり、さらに馮氏の“聖水”を飲むという条件まで付けられていた。また、リーという別の女性に72時間で100万元(約2000万円)を支払うとの契約もありました」(同)

シャオミは「馮氏は食堂勤務」と発表

 流出した写真には、もちろん、服を着ていない写真もある。でも、不思議なのは金の使いっぷりの良さだ。アメリカの求人情報検索サイトによると、シャオミのマネージャーだと最大でも年収約2500万円。これで200人も愛人を囲えるのだろうか。

 元産経新聞中国総局記者でジャーナリストの福島香織氏が言う。

「この騒動で分かっているのは、一連の写真がどうやら馮氏の妻によって暴かれたことぐらいです。あまりの騒ぎにシャオミは6月27日、広報責任者名で“その人物は16年9月に会社の食堂で採用したが、欠勤が多く2カ月でクビにした”と発表しています」

 しかし、馮氏自身のSNSには、スキューバダイビングや乗馬をしている様子などが掲載されており、“食堂勤務の男がこんな裕福なはずがないだろう”とSNSでは再炎上も。

 ともあれ、政府に都合の悪いニュースだと、すぐに削除されてしまうお国柄だから、中国共産党“公認”のスキャンダルなのだろう。

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