落語家事務所の社長が「勘亭流」の家元に! 「二代目の言葉を受けて襲名を決意」
二代目から「継いでほしい」と言われて
伝統芸能の宣伝看板、千社札などで目にする書体は“江戸文字”と呼ばれる。その中で、とくに歌舞伎は「勘亭流」という。太く流れるような線が特徴的だ。勘亭流の一つ、三禮(さんれい)勘亭流の家元である荒井三禮の名跡が27年ぶりに復活した。このほど三代目を継承して荒井三鯉(さんり)から改名した、中村泰士(やすひと)氏(72)が襲名までの経緯を語った。
「昨年11月に、師匠の二代目荒井三禮の二十七回忌を迎えました。何人かの弟子たちと法要の相談をする中で、私が名跡を継ぐ話が出ましてね。...