フジ、旧ジャニと“べったり”加速か 「めざまし」立役者が「STARTO」新社長の“波紋”
際立つ事務所“行政”
鈴木氏の今回の就任で飛び交っているのが、今後フジがますます旧ジャニと“べったり”になるとの憶測だ。特にドラマ、バラエティーだけではなく情報番組のキャスティングでも旧ジャニ勢の割合が一気に増えるのでは、という見方が出ている。
「そもそもフジテレビは事務所“行政”が際立っていることで知られています。番組の内容より芸能事務所の顔色をうかがってしまう社内文化が根強いのです。それが如実に表れていたのが4月期放送のドラマ『人事の人見』(火曜午後9時)でした。STARTO社に所属する松田元太(26)の地上波単独初主演ドラマとして注目されました。
だが、最終回の視聴率は世帯3.8%、個人2.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低調。ドラマのストーリー自体、松田のキャラに合わせて作り上げるほどフジは松田にのめりこんだ結果がこれです。フジ社内にはこうした旧ジャニ忖度の風潮が根強い。元フジ重役の鈴木氏がSTARTO社の社長に就任したことで、ますます旧ジャニ頼みが強まるのでは、と見られているのです」(前出のフジテレビ関係者)
確かにこれから順次スタートする7月期のフジドラマのラインナップを見ると、旧ジャニーズ系アイドルが目立つ。「明日はもっと、いい日になる」に元SMILE―UP.の風間俊介(42)、「僕達はまだその星の校則を知らない」に元SMAPの稲垣吾郎(51)、「スティンガース警視庁おとり捜査検証室」にWEST.の藤井流星(31)、「愛の、がっこう。」にSnowManのラウール(22)、「ロンダリング」になにわ男子の藤原丈一郎(29)とSTARTO社初の8人編成バンド・B&ZAI(バンザイ)の橋本涼(24)……。なかなかの“旧ジャニ祭り”なのだ。
「他局でも7月期は、日本テレビ『放送局占拠』に嵐の櫻井翔(43)、TBS『DOPE 麻薬取締部特捜課』にKing&Princeの高橋海人(26)、TBS日曜劇場『19番目のカルテ』に嵐の松本潤(41)など旧ジャニ勢の起用が目立ちます。ただ、TBSは共演者の層が厚く脚本もよく練られています。一方、フジ系のドラマはキャスティング優先で、脚本を含めコストカットの跡がやたら目立ちます。経費削減と番組の知名度アップという相反する目標を両立させるために、旧ジャニ勢との蜜月関係を一層強化させる、という方向に流れているといえます」(同)
鈴木氏が手掛けた「めざましテレビ」にも伊野尾慧(35)、藤井流星(31)、大橋和也(27)ら旧ジャニ系が続々と出演している。いっそのこと、フジテレビとSTARTO社は合併したらどうなのか。
[2/2ページ]

