【参院選】自民「東京で共倒れ」が現実味を増すスーパー混戦模様
当選は7人
7月20日に参院選投開票が決まり、各党の臨戦体制が整いつつある。象徴的でありつつ無党派層が多く結果を予想しづらい東京選挙区の結果を占う。
7月3日公示、20日投開票の参院選で東京選挙区は改選数6。しかし、昨年の東京都知事選に出馬した立憲民主党の蓮舫氏の自動失職に伴う欠員補充との「合併選挙」になるため、7位の当選者が出ることになる。7位の当選者は参院議員の通常任期6年と異なり、蓮舫氏の残り任期の3年となる。
「とはいえ1度議員になってしまえば、永田町で3年後はどうなっているか本当に見えないので、7番目の当選者のネガティブな部分がそこまで意識されているということはないですね。それよりも7人が当選するのだから、とにかく注力しなければとの意識の方が強そうです」
と、政治部デスク。
確定しているのは
現時点で東京選挙区では明らかなこと、未知数なことが混在しているという。
「1人しか擁立していない公明、共産候補の当選はほぼ確定ですね。そして立憲は現職2人を擁立していますが、このうち塩村文夏氏の方が有力と見られています。続いて国民民主は新人2人を擁立しており一時は共に当選圏内とされましたが、“山尾ショック”や玉木代表による“1年経ったら動物のエサ”発言などのゴタゴタを受けてそれは難しそうで、元NHKアナの牛田茉友氏に寄せた選挙になりそうな気配です。キャリア的には衆院選挙で戦った経験を持つ奥村祥大氏の方が魅力的な印象もありますが」(同)
ここまでの話で不思議に思われるのは自民党の候補が1人も出てこないことだ。
「自民からは現職で前厚労相の武見敬三氏、スポーツ庁長官を経験した新人でソウル五輪金メダリストの鈴木大地氏が出馬予定ですが、いずれも当選は確実とまで言えない状況です。世間の自民に対する逆風、不信感もさることながら組織内での問題が大きく横たわっているようです」(同)
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