精力的にご公務を重ねる皇后雅子さま…「完全復活の日は確実に視野に入った」の声も
ご成婚パレードの再現
「祝賀ムードに日本中が包まれています」
テレビのニュース番組でアナウンサーがこう語った。雨があがったばかりの都心を、ロールスロイスのオープンカーがゆっくりと進む。1993年6月9日午後のことだ。皇太子時代の天皇陛下と雅子皇后のご成婚祝賀パレードの一幕。お二人が初めて夫婦としておそろいで国民の前に姿を見せてにこやかに手を振られ、沿道の人々は次代の皇室を担うお二人の門出を祝福した。
このときの雅子さまの晴れ晴れとした笑顔は多くの国民に皇室の明るい未来を予想させた。だがお世継ぎ問題という「前時代的な風習」(同OB)が雅子さまにとって大きな壁となったのだった。
「今、雅子さまが涙を……」
お代替わりで年号が「平成」から「令和」に変わった令和元年の11月10日、自民党本部近くの平河町交差点に差し掛かった天皇陛下と雅子さまのパレードを地上波テレビの情報番組で実況していたレポーターが、こう口にした。
天皇陛下の即位を祝う令和の祝賀御列の儀では、4.6キロの沿道に約12万人が集まり、お二人を祝福した。30分間のパレード中、絶えず手を振って応えられる途次、雅子さまが涙を見せられた姿は印象的で「多くの国民に今度こそ新時代が到来すると予感させるもの」(同OB)だった。
宮内庁首脳経験者は、確信を込めた表情で、こう言った。
「過度な期待は皇后陛下に余計な負荷をおかけすることになりかねませんが、完全復活の日は確実に視野に入ったのではないかと拝察しています」
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