「小泉米」のカビ毒検査は本当に行われているのか コストコや大手ドラッグストアを含む3社が”回答拒否” 

国内 社会

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〈大半はメッシュチェック〉ということは……

 そこで「週刊新潮」は今回、「小泉米」を扱う20社の代表的な大手小売にカビ検査の有無や方法などについて直接、問い質した。その結果は――。

 生協(日本生活協同組合連合会)のように〈すべて「メッシュチェック」と「カビ毒検査」を実施済みの玄米のみを国から受け取り、精米するスキームで運用〉としっかり回答する業者がある一方で、外資系の倉庫型卸売小売チェーンのコストコ及び中国・四国・九州地方を中心にスーパーマーケットを展開するイズミが回答を拒否。加えてドラッグストアチェーンのコスモス薬品からも期限までに返答を得られず、3社が事実上、回答を拒否したのである。

 だが、消費者の不安を招くのはこれら3社にとどまらない。ディスカウントスーパーマーケットのオーケーは〈大半はメッシュチェックされた備蓄米(玄米)が納入されております〉と答え、逆にメッシュチェックされていない一部の備蓄米を仕入れていることを仄めかすが、その場合に自社で独自に検査を行っているとの説明はない。

 また、コンビニ大手のファミリーマートは〈光学選別機による品質確認を行なっております〉とするが、

「光(学式)選別機は精米後の不良米を大きさや変色ではじくことはできるのですが、外見上変化のないカビ菌が付着しているコメを選別することはできません」(前出の大手卸関係者)

 ことほど左様に「小泉米」のカビ毒に関する心配の種は尽きないのである。6月26日発売の「週刊新潮」では、「20社の回答リスト」および専門家によるカビ毒の危険性に関する詳細な解説などを交え、4ページにわたって「小泉農政」の問題を特集する。

週刊新潮 2025年7月3日号掲載

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