大谷翔平の「二刀流」前倒し復活のウラ事情 「本人もいつまでも続けられるとは考えていない」

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「いつまでも二刀流を続けられるとは考えていない」

 現にデーブ・ロバーツ監督も、

〈実戦練習での労力を試合に使った方がいい〉

 との意向を大谷から示されたと明かしている。

「気心の知れたチームメイトを相手に投げるのは非常にやりづらく、そもそも投手は頻繁にライブBPを行いません。本来、故障から復帰を目指す投手はマイナーで試運転的に投げるのが一般的ですが、打者としてメジャーの試合に出場している大谷はそれもかなわない。であればいっそ実戦で、との結論に至ったのです」(丹羽氏)

 さらには、

「今後は徐々にイニング数を増やしていき、8月までには5~6回を投げられるようにしたい。球団はそんなプログラムに方針転換したのだと思われます」(同)

 チームとの“利害”が一致した電撃復帰というわけだ。さる事情通によれば、

「あらゆる形でチームに貢献したいという思いは、大谷の中で依然強い。とはいえ本人は、体力的にいつまでも二刀流を続けられるとは考えておらず、であれば可能なうちはなるべく多く投げておきたいと、前のめりになっています」

 ポストシーズン登板も見据えているというのだが、くれぐれも無理は禁物だ。

週刊新潮 2025年6月26日号掲載

ワイド特集「期待の星」

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