「馬乗りになって殴られ、顔は血だらけに…」 歌舞伎界のサラブレッドのDVを妻が告発 「支払うことになっていた500万円も振り込まれていない」

エンタメ

  • ブックマーク

【前後編の後編/前編からの続き】

 歌舞伎の激しい立ち回り“荒事(あらごと)”は、江戸時代から観客の喝采を浴びてきた。が、これはあくまで舞台での話。祖父は人間国宝、父は重要無形文化財と、輝かしい家柄を継ぐ歌舞伎役者・中村児太郎(こたろう・31)は、その存在をひた隠す妻に凄絶な暴力を振るっていた。

 ***

 前編【「娘の顔は腫れ上がり、洋服は血だらけで…」 歌舞伎界のサラブレッドの凄絶DV 妻とその母が告発 「“お前とお前の家族もつぶす”と脅されたことも」】では、児太郎によるDVについて、その全容を被害者である妻・梢さん(仮名)とその母が明かした。

 梢さんによると、“事件”が起きたのは2021年11月。ささいなことで口論になった際、児太郎さんは梢さんの髪の毛をつかみ、顔を地面に押し付けるなどの暴行に及んだという。目撃者の通報により、警官が駆け付ける騒ぎになり、その警官の付き添いのもと、二人は家路に就いたという。ところが、家の中に入り、梢さんが“離婚したい”と告げると、児太郎は馬乗りになって梢さんの顔を何度も殴ったというのだ。

 その後、「二度と暴力は振るわない。もし振るった場合は、梢さんに1000万円を支払う」という誓約書まで交わしたが、その後もDVは止まらなかったというのだ。

「結婚、していないです」

 さて、事の次第を問うべく児太郎本人に架電すると、

「結婚、していないですよ。あっ、こういう場合“事務所を通して”って言うんでしたっけ。こういうの初めてで。今、舞台や稽古があって疲れてて。すぐにかけ直しますから。ああ、びっくりした」

 そう言って、一方的に電話を切った。改めて事務所に問うと、まず結婚を公表しなかったことについて、

「梢さんより歌舞伎界特有の奥様業はしたくないと言われ、(中略)二人で話し合いの末に一般には公表しないことにしました」

「心から反省」

 暴行については、

「自宅に帰り警察の方にお世話になったことで口論になり、梢さんにけがを負わせてしまいました。心から反省しております」(児太郎の所属事務所)

 その後の行いについては、

「度重なる口論があり、梢さんより『警察に言うぞ』と言われたため、制止したことはございますが、暴力は絶対にしてません」(同)

次ページ:「500万円ほど振り込まれていない」

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。