注目の“美女ボクサー”鈴木なな子 「6・26」初の世界戦に挑む 「世代交代を果たしたい」「衣装にもこだわりました」…決意を独占告白
女子ボクシングの元日本王者・鈴木なな子(25)が、6月26日、初の世界戦に挑む。後楽園ホールで行われるWBA世界ミニマム級タイトルマッチ。主催する大橋ジムの大橋秀行会長が「今後の女子ボクシング人気を握る、意味のある戦いになる」と述べる注目の一戦だ。試合を前に、鈴木にインタビューした。
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【写真】引き締まったバックショットも…独占撮影・鈴木なな子選手10枚
引き締まった表情で
「こんなに早く世界戦に挑めるとは思っていませんでした。驚きです」
所属する横浜光ボクシングジム(横浜市鶴見区)のリングの前で、鈴木が語る。試合の2週間前、まだ張り詰めた様子は感じられない。しかし、意気込みについて問うと、引き締まった表情で答えた。
「本当に大きなチャンスをいただきました。絶対に、生かしたい――」
絶対王者の引退でチャンスが
鈴木は1999年、東京生まれ。4歳で空手を始め、高校2年で関東大会の軽量級で優勝するなどの実績を残した。その後、ボクシングのプロテストに合格し、高校3年でデビューを果たす。立教大学在学中の2021年にはミニマム級の日本王座を獲得した。卒業後は就職せずにプロ1本に絞り、日本王座を返上して、アジアなどで試合経験を積む。昨年9月には現在のジムに移籍し、12月、移籍後初となった試合で見事TKO勝利している。通算成績は、9勝3敗(3KO)。その容姿から「美人ボクサー」と取り上げられることも多い人気選手だ。
女子ボクシング界のホープとはいえ、移籍後1年も経たずに世界にチャレンジとは、順調すぎるキャリアを歩んでいるようにも見える。
「昨年は世界ランクが3~4位くらいでしたから、あと2戦くらい戦って、来年以降に挑戦が出来るかどうか、くらいの感覚でいました」
しかし、昨年10月、女子ミニマム級で4団体王座を統一した絶対王者のセニエサ・エストラーダ(アメリカ)が引退を発表。4団体の王座が返上された。
「それでチャンスが巡ってきて……。世界戦の話を正式に聞いたのは今年に入ってから。運が向いているな、と思いました」
顔はボコボコに
彼女が挑むのは、セニエサの引退後、WBAの王座についた黒木優子(34=真正ジム=)。黒木は17歳でプロデビューし、2014年にミニフライ級で世界王座を獲得。5度の防衛に成功し、アトム級王座も獲得して2階級制覇を達成、さらに統一王座にも輝く。今年1月にWBAミニマム級の王座決定戦に勝利し、世界王者に返り咲いた。経歴からわかるように、キャリアと実績を兼ね備える強豪選手である。
一方で、これまたその容姿から若い頃から「美女ボクサー」と呼ばれてきた人気選手でもある。
4月21日に行われた記者会見では、鈴木に対し、
「すべてにおいて綺麗。ボクシングスタイルも綺麗」と賛辞を送りつつ、「(自分の)顔は守りながら、相手の顔はボコボコにしたい」と挑発的に述べた。
対する鈴木も、
「若さでカバーしたい。若さでは上回っていると思います」
と言い切ったのだ。
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