「芸能界のドン」退任でバーニングのドロドロ跡目争いが… 2代目社長は「9000万円滞納する異父兄」に訴訟を連発
【全2回(前編/後編)の前編】
跡目争いから金まみれの醜聞が噴出した――。「芸能界のドン」といわれるバーニングプロダクションの周防郁雄(すほういくお)社長(84)が退任し、子息の間で骨肉の争いが展開されている。発端は、会社経理に不明朗な貸付金が見つかったこと。後継者となった弟は、異父兄を相手に訴訟を連発した。
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郷ひろみや藤あや子、内田有紀らが所属する「バーニングプロダクション」(以下、バーニングプロ)を率い、さらにはのれん分けした多数の芸能事務所を傘下に抱え、長らく「芸能界のドン」として君臨してきた周防氏が体調を崩したのは昨年10月のこと。それがきっかけとなり、二人の子息が会社の貸付金を巡って裁判で争っているという。
周防氏には離婚した妻との間にもうけた長男の彰悟(しょうご)氏(49)がいるが、もう一人、その妻の連れ子の亮(りょう)氏(56)がいる。彰悟氏は「バーニングパブリッシャーズ」の代表を務め、亮氏は香西かおりらが所属する系列の「Grick」を運営しているが、先にドンの後継者として名乗りを上げたのは彰悟氏だった。
「自宅のカギを何回もなくしたり、部屋が片付けられなかったり」
内情に詳しいバーニングプロ関係者によれば、
「昨秋、周防さんが会食中に倒れ、アルツハイマー型認知症の症状が現れました。常々、彰悟さんは父親から、“プロダクションの方は死ぬまで俺の好きなようにやらせてくれ”と言われていた。なので、プロダクションを継ぐつもりはなかったのですが、周防さんが経営のかじ取りができなくなったため、父親の“後見人”になることにしたのです」
昨年11月末、家庭裁判所に申請し、わずか2週間での後見人選任だった。
「3年くらい前から、周防さんは自宅のカギを何回もなくしたり、部屋が片付けられなかったりといったことがありました。そうしたことを家裁に伝えたところ、異例の早さでの選任になりました」(同)
「周防さんの経費は年間1億円以上」
後見人になった彰悟氏が最初に手をつけたのが、父親に代わってバーニングプロの社長に就くことだった。
「プロダクションには周防さんのほかに、二人の取締役がいました。周防さんの元妻と元妻の連れ子である亮さんです。元妻は現在、周防さんと同じ施設に入所しているのですが、亮さんの方は取締役会を招集しようとしても一向に姿を現さない。そのため、彰悟さんは社長に就くことができませんでした」(前出のバーニングプロ関係者)
そこで、周防氏の盟友として知られる芸能事務所「ケイダッシュ」の川村龍夫会長(84)や、彰悟氏の妻らを取締役に加え、多数決によってようやく社長就任にこぎ着けたという。ところが、
「彰悟さんにとって、プロダクションはブラックボックスと化していました。西瓜(すいか)など贈答品や交際費に充てられた周防さんの経費は年間1億円以上。彰悟さんはそれらをカットした。また、これまで非開示だったタレントとプロダクションのギャラの取り分も全部明かし、タレントとの残留交渉を始めました」(同)
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