「芸能界のドン」退任でバーニングのドロドロ跡目争いが… 2代目社長は「9000万円滞納する異父兄」に訴訟を連発
「9000万円を滞納」
なによりも問題だったのは、バーニングプロから亮氏への多額の貸付だった。
「どうやら、周防さんは亮さんに催促していなかったらしく、一切返済していませんでした。貸付を放置したままだと税務上の問題が生じると税理士に指摘され、彰悟さんは返済を求めることにしたのです」(前出のバーニングプロ関係者)
ここから裁判闘争が始まった。今年1月、彰悟氏は、亮氏が経営する「ミライゲート」というLED販売会社への債権仮差押え申し立てに踏み切った。
「ミライゲートは赤字続きで、周防さんは2009年10月、運転資金として1億5000万円を融通しました。その後、6000万円は返済されたものの、残り9000万円を滞納。仮差押えをしたところ、亮さんの口座には300万円足らずしかなく、回収にはほど遠い状況です」(同社関係者)
「“計画倒産”のようなまねを……」
続けて2月、乗馬クラブを運営する「ヴィルタス」にも1億1092万5000円の貸金返還請求訴訟を提起している。同社の関係者によれば、
「周防さんは静岡・御殿場で乗馬クラブを経営していた夫妻と親しく、ずっと援助をしていました。その乗馬クラブをヴィルタスで引き継ぎ、周防さんが亮さんに経営を任せた。当初、亮さんは自分の鞍を作ったり、近くに別荘を持ったりと大乗り気でした。しかし、経営はずっと火の車でした」
借金はそのテコ入れのための資金だった。
「しかし、返済はままならず、亮さんは経営を放棄し、従業員に丸投げ。今回、プロダクションから訴訟を起こされると、亮さんはヴィルタスを倒産させると主張し始めた。一方で、この3月末、乗馬クラブの会員から年会費を徴収し、“計画倒産”のようなまねをしようとしたわけです。この訴訟では5月、亮さんに借金の全額返済を命ずる判決が出ました」(同)
後編【「兄は母の口座から5000万円以上を流用」 バーニング2代目社長が異父兄との「ドロドロ裁判」についてコメント 「父が築き上げたバーニングを守りたい」】では、当事者である彰悟氏、亮氏双方のコメントを紹介する。
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