オンカジ賭博で4選手が書類送検も「西武」の好調が揺るぎそうにない理由…チームを支えるもうひとりの「小さな巨人」
チームのカギを握る
“野球で要求される力”とは主に「ボールを投げる」と「打って飛ばす」ことだが、やはり、身体は大きい方が有利だという。
「例えば、飛ばす力を簡単に式で表すと、“長さ×重さ”です。長さは身長とバットの長さ。そして重さは体重とバットの重量になります。164センチ、64キロの滝澤選手は“長さ”と“重さ”が平均よりも足りないので、力が劣る可能性はあります。ただ、小柄な選手は“重さ”を背負っていない分、俊敏性が期待できます。滝澤選手の場合、打撃や投球の際、体の力を効率よくボールに伝える能力に優れているのでは」(NPB関係者)
滝澤を見出した西武の鈴木敬洋スカウトは「守備は相当うまい選手。今まで見てきた中でもすごい選手」とし、「(守備のセンスは)元から持っているもの。また、動画を見て、自分で研究をしている。だから“令和の牛若丸”と表現しました」(入団時の球団HPより)。
児玉も同様で、後藤光貴スカウトの最初の印象は「ちっちゃい遊撃手やなあ」だったというが、体格を十分に補える俊敏な守備、動きが目を引いた。「本当にいい動きをするなあと思って、それから追いかけるようになりましたね」という。「盗塁スタートの勢いや思い切りの良さもそうですし、ちょっとしたポテンヒットを2塁打にしたり、積極的な走塁をしていましたね」(同)
もう、身長がどうのこうのは関係ない。二人で今季の西武を引っぱり、最高の成績を残せたら――西武ファンでなくても胸がワクワクするのではないか。
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