岡本和真の代役「リチャード」に“2軍落ち”の非情通告…巨人OBが明かす「阿部監督」が電撃トレードに踏み切った“本当の狙い”

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巨人の目的は「放出」

 当たり前だが岡本は球界を代表するバッターだ。リチャードが釣り合うはずもない。

「巨人が本気で岡本選手の代わりを探すなら、大型契約でメジャーの強打者を連れてくる必要があります。では本当の目的は何だったのか、私は『秋広選手を放出する』ことが巨人にとって最大の目的だったのであり、放出した結果としてリチャード選手を獲得した、と考えています」(同・広澤氏)

 阿部監督の求める選手イメージと秋広は合わなかった。だから巨人は秋広を放出したのだと広澤氏は指摘する。

「阿部監督は試合中に目配りや気配りができる選手が好きなのでしょう。一つ一つのプレーを考え抜き、自覚的に行う。雑なプレーや凡ミスが少ないというタイプです。打席に立つ時は配球を読むためデータは当然、バッテリーの心理状態まで想いを巡らせる。浅い考えでバットを振り回すのは御法度です。私もヤクルト時代、野村克也監督から試合中の目配りや気配りの重要性を徹底的に教えられました。確かに秋広選手は目配りや気配りが充分ではないところがあり、阿部監督の気持ちも分かります。とは言え、やはり秋広選手が可哀想だとも思えるのです」

 第2回【「打率0割台」「サイン見落とし」で2軍落ちも……巨人のレジェンド4番が「リチャードこそ天性のホームランバッター」と太鼓判を押す理由】では、広澤氏が「秋広選手が可哀想」と考える理由や、実はリチャードこそ天性のホームランバッターであることを詳しくお伝えする──。

註:「バントしに来たんじゃねえんだよ」巨人・阿部監督、リチャードに期待「ワクワク感がある」(スポーツ報知:6月3日)

デイリー新潮編集部

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