「イジられ」の名手 ダイアン・津田はなぜ、輝き続けるのか 49歳で大ブレークを分析
水ダウ「名探偵津田」
ダイアンの津田篤宏が出演した三井住友銀行のスマホ口座「Olive」のウェブCM「通帳の人」編が、「第62回ギャラクシー賞」CM部門の大賞に輝いた。いまだに紙の通帳を使っている男性(津田)が、親戚一同に囲まれて、スマホの通帳に変えることをすすめられるという内容だった。紙の通帳にこだわる男性の心の葛藤や哀愁を見事に表現していた。
***
【写真】「どんな手を使ったのですか」「羨ましすぎる」…津田が公開したイケメン俳優とのゴルフショット
この作品だけではなく、津田はこれまでに数多くのCMに出演している。たとえば、サントリー「オールフリー」のCMでは、深津絵里と夫婦役で共演した。ユニクロが展開する母の日キャンペーンでは、実の母親であるきみ子さんも起用され、新聞広告とウェブ動画で親子共演を果たした。
また、ダイドードリンコの新商品「FRISK SPARKLING GRAPE」の広告キャンペーンにも津田のギャグ「ゴイゴイスー」が活用され、それをもじった「#ゴイスースー」という言葉がプロモーションコピーとして使われている。
CMだけではない。バラエティ番組でも津田の勢いが止まらない。彼の人気を不動のものにしたのが「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の「名探偵津田」という企画である。この企画の正式名称は「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説」。
津田が何も知らされないままに突然ドラマの世界に巻き込まれ、探偵役として事件を解決しなければいけない立場に追い込まれてしまう。ミステリードラマとドキュメンタリーを融合した壮大な企画だった。
津田は探偵であるにもかかわらず、終始不機嫌で態度が悪く、企画に不満を持っていることを隠そうともしない。そんな彼が心底だるそうにしながら、仕方なく事件を解決しようとする。体力的にも精神的にも極限まで追い込まれることで、そこににじみ出る人間性が笑いを誘っていた。
この企画以外でも、津田は理不尽な状況に追い込まれたときにこそ、芸人としての真価を発揮することが多い。たとえば、「お笑いの日2022」(TBS系)でランジャタイとのコラボネタを披露したときにも話題になっていた。
[1/2ページ]