「6年前、祭りに参加してくれた長嶋さんにどうしてもお礼を、と」 出棺さえもドラマチックだった

スポーツ 野球

  • ブックマーク

 6月3日、89歳で永眠した長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督。亡くなった6月3日が奇遇にも次女・三奈さん(57)の誕生日だったことや、永久欠番の3にかかっていることなど、最期まで話題が尽きなかったミスター。出棺の際には、町会の関係者が神輿とともに長嶋邸を訪れる一幕もあった。

 ***

「背番号3」のお披露目

 7日から本拠地・東京ドームに設けられた記帳所では、手を合わせ、頭を垂れる人の列が途切れることがなかった。巨大なスクリーンにはジャンパーを脱ぎかけたミスターの背番号3が映し出されていた。2000年2月の宮崎キャンプで、それまでの背番号33から現役時代の3に戻してグラウンドに立ったシーンだ。

「3の背番号をいつお披露目するか、注目されたキャンプなので、よく覚えています。監督がなかなかジャンパーを脱がず、やきもきしっぱなしで」(当時の巨人担当記者)

 脱いだのはキャンプインから12日目。気まぐれで引き延ばしたのではなく、話題が高まるタイミングを見計らっていたという。「実はものすごく考えて行動する監督でしたね」(同)。

次ページ:「娘の誕生日まで頑張った」

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。