「几帳面にせっかちと、芸と同じ性格」「人をからかう話題や下ネタは言わなかった」 昭和のいる・こいるの知られざる“素顔”
物故者を取り上げてその生涯を振り返るコラム「墓碑銘」は、開始から半世紀となる週刊新潮の超長期連載。今回は5月24日に亡くなった昭和のいるさんを取り上げる。
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「昭和のいる・こいる」の漫才は摩訶不思議だった。
のいるさんが「しつけというのは大事ですね」などと世間話をゆったり始めると、ボケ役のこいるさんは、相方の言葉にかぶせるように早口で「あーそうだな。よかった、よかった、よかった」と適当に相づちを打つ。
のいるさんが話を進めると、今度は「しょうがねえ」を連発。...