「首をつりますよ」と辞職を迫ると「メンタルヘルスケアを利用してください」と受け流され… 斎藤元彦知事の「最側近」の忠誠心を砕いた“ある出来事” 「知事を裏切ることも厭わない、という姿勢に」
「首をつる」とまで言ったのに
さらに、井ノ本氏の中で知事への忠誠心に変化を及ぼした「ある出来事」についても明かす。
「知事への批判が激しくなっていた昨年7月、井ノ本氏は他の側近2人と共に知事室を訪れ、直接辞職を進言したことがありました。その際、“(側近と報道され)自分だけでなく、家族も誹謗中傷に遭っている。(このままだと)首をつりますよ”と言って辞職を迫ったそうです。ところが知事から“メンタルヘルスケアを利用してください。メンタルが大事ですから”と受け流され、ひどくショックを受けたといいます」(前出の県庁関係者)
井ノ本氏に事実確認を求めたが、代理人弁護士を通じて、
「個別の取材には応じておりません」
と言うのみである。
知事に近しい関係者によると、斎藤氏はいまも周囲に「(漏洩指示など)一切言っていない」と話しているという。しかし、前出の県庁関係者は「内心では“窮鼠”となった井ノ本氏の動向に神経を尖らせ、不安気な様子だ」と打ち明ける。
鉄面皮の下でいま思うのは、焦燥か、恐怖か。