「コートが高級すぎる」「元ボーイフレンドが…」 ご成婚から32年 「雅子皇后」を苦しめた“誹謗中傷”と宮内庁の旧弊
すべてを暴露する
小和田さんの場合、採用時の人物評価はまったく問題なし。ボーイフレンドについては、
「ハーバード時代に付き合っている白人男性がいた」
という甚だ抽象的な噂が流されたことがあるぐらいで、ご本人も、
「大学の教室は男の子が多い。お話したらボーイフレンドになっちゃうと言うなら、誰ともお話しできないわ」
と笑っていたそうだけど、皇太子妃に内定した直後、日刊紙『シカゴ・サン・タイムズ』(1月11日付)が、とんでもない記事を掲載した。
〈雅子さんの元ボーイフレンド、すべてを暴露すると息巻く〉
という見出しで、
〈元ボーイフレンドは小和田さんの写真を複数持っていて、ゴシップ紙に売り込みたいと友人に語った〉
というのだ。『シカゴ・サン・タイムズ』は発行部数が52万部。高級紙ではないが、ゴシップばかりを扱うタブロイド紙でもないという。皇太子妃内定の喜びに冷水を浴びせるような報道だが、4日後には事実上、それを取り消すような続報が載せられた。
気が強い人では…
何とも人騒がせな話だ。人騒がせと言えば、陰口や中傷については早くもいろいろ流布されている。
「皇太子殿下は、“ティファニーであれやこれや買う人は困る”と言っていたのに、雅子さんのコートは何ですか。白が55万円、ベージュが13万円、ブルーが32万円とか。まるで日替りコートのファッションショー。皇室は環境保護に力を入れているのに、毛皮を着て表に出たお母さんも無神経ね」
「初めて皇太子さまにお会いした時、後で友人に否定的なことを言ったそうね。取材する記者に“どこの人? 名刺を出しなさい”と言い放ち、カメラマンを掴んだりしたというのでしょう。そんなに気が強い女性では、宮中は勤まりません」
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雅子皇后は、ご結婚前から、大変な環境の中にいらしたわけである。では、こうした無責任な誹謗中傷を流しているのは、いったい誰なのか。【後編】では、その点について分析する。
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