中年男性と行為の後、「愚痴」を聞くのが快感に 宗教2世が実家を“脱出”し「逆ナンパ」を始めたワケ
地球に降り立った宇宙人状態
むしろ、自分とは遠い世界の人が良かったんです。例えば、おじさん。疲れている感じのおじさんとか、酔っぱらっている人とか。なぜそういう人たちが良かったのかというと、やはり「地球に降り立った宇宙人状態」だったからです。
自分とは遠い社会の人が一体何を考えているのか、どういう生活をしているのか、それが気になって仕方ありませんでした。そういう人の方がやっぱり面白い。そして、そういう人の方が色々なものを溜め込んでいることが多いんです。いわゆる、「愚痴」です。
私はそんな「愚痴」を聞くのがすごく好きでした。愚痴って本音じゃないですか。悪口を言う時って、すごく人の本音が出る。嘘で、悪口を言う人ってあまりいないと思うんです。その悪口や愚痴みたいなものが聞けた時、「気持ちいい」と感じるようになりました。
逆ナンパで出会った人と、行為の後に色々話を聞くんです。例えば、普段は仲良しのグループでよく遊ぶけど、そのうちの一人が本当は嫌いという話とか。学校の先生をやっているけど、生徒でウザい奴がいるという話とか。「あ、やっぱそうだよね」って思いました。
人間って表もあるし、裏もある。それを 「知ること」がどんどん、快感になっていきました。人の内側、普段は見せないような本音や矛盾を知るのが面白かった。たくさんの人に出会って、その内面をもっと知りたいと思うようになったんです。
それが次の風俗という世界へ進むきっかけの一つになりました。逆ナンパでは、出会える人の幅にも限界がありましたから。もっと早く、多くの人に出会って、色々な人の内側を知りたいという思いが募っていったのだと思います。
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第1回【「母が宗教をやってくれて良かった」 34歳インフルエンサー「宗教2世」が達した境地】では、母との関係性、宗教について語っている。
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