認知症公表「橋 幸夫」をいつもそばで支える“18歳年下元看護師妻”の存在 「橋さんは今もゾッコン」

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 昭和歌謡をけん引した「元祖御三家」の一人、歌手の橋幸夫(82)がアルツハイマー型認知症であることを公表した。この間、常にコンサートに随行してきた“弟子”たちは一度だけ、「病の兆候」を目にしていたという。

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橋さん流のジョークかと

「橋さんが認知症だと、私たちが知ったのは今年の春ごろでした。その時はショックを受ける反面、どうしても実感が湧いてきませんでした。というのも、橋さんと一緒に過ごしていて“年相応の物忘れ”程度を感じたことはあっても、特に心配を覚えるような点は何もなかったからです」

 こう話すのは、二代目橋幸夫yH2のメンバーである徳岡純平(24)だ。

「雨の中の二人」や「恋のメキシカン・ロック」などのヒット曲で知られる橋が歌手活動を引退したのは2023年。翌年には撤回されるが、引退を前に橋の楽曲を受け継ぐ「二代目」として結成されたのが3人組グループのyH2だった。

 グループメンバーの進公平(29)も言う。

「私たちは昨年3月から橋さんのコンサートに一緒に出させていただくようになりました。橋さんは普段から冗談やダジャレをよく口にするため、同じことを繰り返し言う場面に出くわしても、橋さん流のジョークかなと思っていたのです」

歌詞が出てこない

 所属する夢グループが「昨年12月に橋幸夫は中等度のアルツハイマー型認知症だと診断された」と公表したのは5月20日。

 実はその5日前、大阪公演の舞台でメンバーはある“異変”を目撃していた。

「ステージ上で橋さんがおなじみの『霧氷』を歌っていると突然、歌詞が出てこない瞬間が訪れました。夢グループの石田(重廣)社長が私たちに“ステージに出て”と指示されたので、急いで上がると、橋さんから“君たちは歌わなくていいんだよ”と冗談めかして言われ、一瞬、その真意を測りかねました」(徳岡)

 まるでyH2が出番を間違えたかのような茶目っ気たっぷりの言い回しに、観客も異変に気付かず、笑いさえ起きたという。

 自分が歌詞を忘れたことをすぐに失念している? 関係者の間によぎった不安がすぐに萎(しぼ)んだのは、いつも傍らにいて橋を支える18歳年下妻の存在があったからだ。

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