参院選を左右する「大局観なき消費税論」「国民民主党現象」 先崎彰容氏が指摘する“違和感”の正体
来る参院議員選挙を前に、消費税やら年金法案やら、有権者を横目に見ながらの与野党論戦が繰り広げられている。目下の世論の関心も、もっぱらその“是非”に寄せられているが、しかしそこには、何か重大な見落としがあるのではないか――。視野狭窄な議論に終始する政治への危惧と、昨今の社会に漂う「閉塞感」の正体について、思想史家の先崎彰容氏が説く。
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現在の日本が置かれている状況は、腐敗による政治不信が高まり、世界恐慌に翻弄された100年ほど前の「戦間期」の時代を彷彿とさせます。...