「地球5周分のガソリン代を計上…」 “汚物まみれ”と評された山尾志桜里氏が「ガソリーヌ」になるまでの疑惑の履歴書
なぜ大量のプリペイド・カードを……
不可解なのは走行距離だけではなかった。山尾氏の総支部は、このガソリン代のほとんどをプリペイド・カードの購入という形で処理している。実際、1度に2万円の入金を重ね、その合計は以下の通り。
2012年 226万円
2013年 80万円
2014年 84万円
さらに細かく見ていくと、2012年1~3月の間に47回の入金で合計94万円。
例えば3月16日には〈ガソリンプリカ入金〉の名目で2万円が5回もある。当時のハイオクガソリン価格をもとに推定すると約9375キロ分になる。とても1日で消化できる量ではない。
この年、野田佳彦首相が衆院を解散し、総選挙に打って出たが、それは11月16日のことだった。解散のかの字もない、そんな時期に、山尾事務所はなぜ大量のプリペイド・カードを買っていたのか。
「人には厳しく自分には甘いんだね」
推測としては、「買いだめしていた」「有権者に配布していた」「転売、換金して流用していた」などなど、さまざまな説があるものの、決め手には欠ける。
こうした点について質しても、山尾事務所は「事実関係を確認中」と答えるのみ。その姿勢には、当時、政治とカネ問題を追及されていた官邸幹部は、次のように語っていた。
「ご本人は『確認中』と言っているんですね。なるほど、甘利さん(明氏・当時、政治とカネの問題で閣僚を辞任)の問題を追及していたことを思えば、人には厳しく自分には甘いんだね」
こののち、山尾氏は調査結果に基づいて疑惑を否定する。が、それは到底世間を納得させられるものではなかった。いかなる言い分だったか。後編【「月に17万円以上のコーヒー代を…」 “汚物まみれ”と評された山尾志桜里氏の疑惑 「地球5周分のガソリン代問題」の真相も闇の中】では、山尾氏の「ガソリーヌ」疑惑についてさらに詳しく報じる。
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