「備蓄米はエサ」発言で国民民主・玉木代表が「山尾志桜里氏」擁立時と同じミス…専門家は「話題集めの方針が最近になって裏目に出ている」

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「言葉が軽い」玉木氏

 備蓄米を「1年経ったら動物のエサになるようなもの」と、こき下ろせばインパクトがある。短いフレーズだからテレビニュースとの相性もいいだろう。ネット上での拡散も期待できる……。

「確かに“エサ発言”はネット上で拡散しましたが、炎上という文脈だったのは皮肉です。玉木さんは『生活は苦しい。とにかく安いコメが必要だ』という消費者の切羽詰まった気持ちをしっかりと把握できていなかったのでしょう。4人の“事故物件”を擁立したのは玉木さんが調子に乗っているからだと指摘しましたが、今回の“エサ発言”は玉木さんの増長さえ感じます。『とにかく話題を集めるのが先決』という政治姿勢が招いた結果であることは言うまでもありません」(同・伊藤氏)

 ネット上では「玉木氏の発言は、もともと軽い印象がある」という指摘が多い。伊藤氏も同じ印象を持っているという。

「有権者に信用される政治家の特徴の一つとして、『時には有権者にとって耳の痛いことも言う』という点が挙げられます。だからこそ『あの政治家は主張が一貫している』と有権者が認めるのです。ならば玉木さんはどうでしょうか。彼は逆に『有権者にとって耳の痛くないこと、心地いいこと』しか言いません。何しろ自身の発言がSNSでどう受け止められたか確認して、批判が多いと発言を修正するような人です。これでは有権者に信用されないでしょう。SNSで言葉が軽いと指摘されるのは当然のことだと思います」

 第1回【国民民主が支持率3・4ポイント急落で立民逆転 備蓄米「動物のエサ」発言で「玉木雄一郎代表」が大炎上、「消費者が求めるのは安い“ササニシキ”」発言に大いなる違和感】では、民意に敏感だったはずの玉木氏が、なぜ「備蓄米は動物のエサだ」と暴言を吐いてしまったのか、その背景について詳細に報じている──。

デイリー新潮編集部

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