まるでホテルマンのように黙々とドア係を “退職”報道直前の「白鵬」が見せた吹っ切れた表情… 「新横綱誕生のお祝いムードに水を差さないようにしたのでは」

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 大相撲五月場所の主役は2場所連続優勝を達成し、横綱昇進を決めた大の里(24)で間違いない。新たなスターの誕生に、日本相撲協会も大サービスをしたのか、5月25日、優勝パレードのオープンカーへ導く案内役に指名されたのは照ノ富士親方(33)と白鵬の宮城野親方(40)。白鵬はその後、日本相撲協会に退職届を提出したと報じられており、改めてパレードの際の様子を振り返ってみると……。

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「照ノ富士の風下には立ちたくないはず」

 二人の元横綱の表情は対照的。照ノ富士がにこやかに優勝旗を手渡す一方、ドアを開けて乗車を補助した白鵬は、ホテルのドアマンのように、黙々と役目をこなしていたのだ。

 今場所ではそんな白鵬自身の去就もまた注目されていた。五月場所終了後に、協会を退職する意向と報じられていたからだ。

「白鵬は現在、伊勢ヶ濱部屋の部屋付き親方。伊勢ヶ濱親方(元横綱旭富士)は7月に定年を迎えますが、照ノ富士が部屋を継承するとみられます。白鵬からすれば、照ノ富士はモンゴルの後輩でありながら2017年10月に起きた「貴ノ岩暴行事件」で衝突するなど犬猿の仲。彼の風下には立ちたくないはずです」(相撲担当記者)

吹っ切れたような爽やかさ

 実際に、そのそぶりを見せたのは14日目の全取組終了後。警備の仕事で土俵前に現れると、観客からのかけ声に手を振って応じていたのである。これまでは、声援には笑顔でお辞儀をすることが多かった白鵬が、この日はまるでファンに向かって「サヨナラ」をするかのよう。その表情にもどこか吹っ切れたような爽やかさがあった。

 しかし、千秋楽終了後の伊勢ヶ濱部屋のパーティー会場で、白鵬は「退職はしない」と明言。これにはスポーツ紙の相撲担当記者も驚いたという。

「すでに親しい関係者には辞める意思を伝えたという話もあり、退職の決意は固いとみられていました。意外でしたね。新横綱誕生のお祝いムードに水を差さぬよう、退職時期を延ばしただけだと思っています」

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