ビル・ロビンソンvsアントニオ猪木「伝説の一戦」の知られざる裏側 「イノキの後ろにゴッチがいたから負けたくなかった」(小林信也)

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 欧州王者ビル・ロビンソンの登場は鮮烈だった。それまでの外国人レスラーはみな悪役で、狡猾な反則で試合をぶち壊す、見ていて怒りが募る対象だった。ところがロビンソンは違った。

 1968年4月、国際プロレスのリングに現れた彼はスマートな身のこなしで見事な技を連発し、日本人レスラーを翻弄した。最初の相手は豊登。そしてサンダー杉山、グレート草津、ラッシャー木村ら、対戦相手はまるで魔法にかかったように投げられ、固められ、意のままに操られた。

(これこそが本物のプロレスリングだ!)
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