“キャラをイメージした”カクテルが飲める! 「響け!ユーフォニアム」ファンが集う京都の“隠れ家バー” 店主が明かす「作品が好きで移住された方は何人もいます」

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アニメが世界遺産と並ぶ宇治の観光の核になる

――宇治には平等院や宇治上神社などの世界遺産がありますが、ITARUさんのお話を聞いていると、「ユーフォ」はそれらと並ぶ重要な観光資源ではないかと思えます。

 私はそのように思っています。確かに宇治には魅力的な観光名所がありますが、毎週のように来てくださる方がいるスポットって、「ユーフォ」の聖地以外にそうそうないんですよ。しかも、アニメの放映が終わってからもファンの方は熱量が凄いです。「ユーフォ」がきっかけで初めて宇治を訪れたとか、なかには修学旅行でわざわざ来てくださった学生もいます。

 だから、僕は宇治の観光関連の会議でもいつもこう言っているのです。一定数、リピートしてくださるファンがいるのは事実なのだから、しっかり作品とファンを宇治の財産だと思って、大切にしましょうと。残念ながら、市民でも、京アニさんというアニメ会社が宇治にあることを知らない人が多かったんですよ。皮肉なことですが、あの放火事件があったことで、認知度が上がってしまった側面は否定できません。

 最近は市も京アニさんに頼んで観光PRのアニメを製作したり、県祭りのときには大吉山に等身大パネルを置いたりしています。ただ、観光振興計画に「源氏物語」などの大河ドラマは入っているのに、「ユーフォ」は入っていなかったのです。宇治で観光に関わる大半の方は、平等院やお茶が目当ての観光客が多いと考えているかもしれません。もちろんそれは間違っていませんが、それだけではないんですよ、ということを伝えていきたいですね。

――ITARUさんの熱意が宇治を動かしていくことに、強く期待したいです。最後に、「ユーフォ」でお好きなキャラ、“推し”をお聞きしたいのですが。

 一番好きなのは麗奈ですね。作中では特に、県祭りの話のインパクトが強かったです。麗奈の芯の強さが伝わってきて、心を打たれました。来店された方が、麗奈と僕を一緒に描いた絵を寄贈してくださいました。そんな楽しい交流がいつもあるのが、店を続ける原動力になっています。

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