米留学「佐々木麟太郎」をNPB球団が“強行指名”? 今秋ドラフトに向けて水面下で進む「秘策」とは
もう一人の注目「日本人大学生」
「SASAKIと同じNCAA(全米大学体育協会)ディビジョン1のリーグではもう一人の日本人選手も注目されています。カンザス州立大学のSintaro Inoue(井上心太郎=山口県高川学園高卒)も9本塁打を放つなど活躍しています」(前出・米国人ライター)
21年夏の甲子園大会に出場しており、当時は外野手だった。カンザス州立大学では主に遊撃手として出場しており、佐々木がサヨナラ死球を喰らった5月11日時点では井上のほうが2本多くホームランを放っている。佐々木同様、22歳3年生の井上も今秋ドラフト会議での指名候補に浮上してくるだろう。また、佐々木に対する現在のNPBスカウトの評価だが、スイングスピードや飛距離を絶賛する一方で、「左足を引き、右足が三塁方向に踏み出しているような構えに変わった」とし、先のサヨナラ死球についても、「花巻東時代と同じ構え方だったら、避けられた」との声も聞かれた。
「打撃フォームの試行錯誤が続いているみたい。ホームベースと平行に立つニュートラルな構えで打ったり、右足を少しあげた日もあれば、摺り足でスイングした打席もありました」(前出・同)
色々なスイングを試しているのは佐々木の向上心だろう。近い将来の村上の米球界挑戦を控えたヤクルト、実妹が女子チームに入団し、岡本の後継者を探している巨人、MLB挑戦に理解のある日本ハム。どの球団もひと振りで球場の雰囲気を変えられるスラッガーが欲しい。指名に関するルールは未確定なところもあるようだが、日米争奪戦は避けられそうにない。



