変わる中国人の「都内マンション購入事情」 数字が語る“買い方”と“素顔”の変化
中国人から見ると日本のマンションは「値上がりしていない」
2001年以降の東京23区における中古マンションの平均成約価格について、円建てと人民元建てで比較した。
円建てで見ると、中古マンションの価格はアベノミクス以降、一貫して上昇を続け、2024年には7000万円に迫る勢いとなっている。
一方、人民元建てで見れば、2015年から2020年にかけては上昇傾向にあったものの、その後は円安の進行により横ばいに転じていることが分かる。
つまり、中国から見た日本のマンション価格は、この数年「上がっていない」のと同じなのである。
円建てでは高騰している東京の不動産も、人民元建てでは依然として“割安感”が残っている。為替というフィルターを通して見ると、日本の中古マンションは今もなお魅力的な投資対象に映るのである。
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