「今年に入ってから、2度ほど死線を」 森喜朗元首相の深刻な病状とは

国内 政治

  • ブックマーク

「秘書さんは“念のために入院しているだけ”と」

 長きにわたり、政界に絶大な影響力を振るってきた森喜朗元首相(87)。近年は表舞台にも車椅子姿で登場するなど、寄る年波には抗えない様子が伝わってきてはいた。しかも、先月末にはついに“危篤情報”まで飛び交う事態に――。元宰相の知られざる病状に迫る。

 ***

「おそらく僕にとって、こういうところで、こういうあいさつするのは最後ではないかな、と思っている」――。

 これは昨年10月、親交の深い鈴木宗男参議院議員のパーティーで、つえを手に壇上に立った森元首相が披露した口上である。加えて、「私はこのままいつ死ぬか分からない」とまで口にした森氏は目下、都内の病院で闘病生活を送っている。そんな森氏について、永田町やマスコミ関係者の間で危篤情報が飛び交ったのは今年4月末のこと。

「森先生は普段からお元気だという認識しかないものですから、今から2~3週間前に私もそういう話を耳に挟んで、秘書さんに電話をしました」

 そう話すのは、森氏とは月1度ほどのペースで会っているという、鈴木宗男議員だ。3月半ばには森氏の事務所で対面した上、3月末にも電話でいつも通りの声を聞いたばかりだったそう。

「秘書さんが言うには“たいしたことではない”と。ものを食べるのにちょっと不自由になったから、念のために病院に入院しているだけで、なにも心配することではなく、まもなく退院するという話でした」(同)

「今年に入ってから、2度ほど死線をさまよう状態に」

 はたして、危篤情報の真相はいかなるものだったのか。

「実は、今年に入ってから森さんは4月末までに2度ほど、死線をさまよう状態にありました」

 そう明かすのは、永田町関係者である。

「原因はいずれも、嚥下機能が低下した高齢者に多く見られる誤嚥性肺炎です。森さんは腹部に穴を開けてチューブを通し、胃に直接栄養剤を流し込む胃ろうの処置を受けている。誤嚥性肺炎の再発を防ぐために痰を取り除く作業が続けられています」

 幸い、すでに峠は越しているとのことで、

「車椅子に乗る練習を始められるほど回復しています。5、6月あたりの退院を目標にしているそうです」

常人離れしたタフネス

 文字通り満身創痍。とはいえ、そこは森氏、常人離れしたタフネスの持ち主だ。病床にあってもラグビーへの情熱は一向に衰えを知らないようである。

「ラグビーW杯の開催地は31年のアメリカ大会まで決まっていますが、その次の大会についてはまだ決まっていません。森さんは自身が尽力した19年の日本大会に次いで、“もう一度、W杯を日本で見たい”と語っています」

 5月15日発売の「週刊新潮」では、病床にあっても皮肉交じりの“サービストーク”を欠かさないという森氏の近況について詳しく報じる。

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。