“カスハラ問題化”で客は沈黙するしかないのか… サービス低下を実感した3つの出来事

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「職員の対応」は「一因」でもないのか

 客からの理不尽な要求や暴言、いわゆるカスタマーハラスメント(カスハラ)が社会問題化しており、この4月には東京都、北海道、群馬県などで全国に先がけて「カスハラ防止条例」が施行された。実際、ネット上に従業員の氏名を公開したり、電話で苦情を延々と述べて業務を妨害したりと、悪質なケースは少なくないようだ。

 この4月21日にも開催中の大阪・関西万博の会場で、警備員が来場者に土下座している映像が報道され、カスハラではないかと話題になった。

 実際、4月25日に総務省が発表した地方自治体におけるハラスメントに関する職員アンケート結果でも、カスハラを受けた経験があるという回答は35.0%におよんだ。...

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