「賞金総額は約9億5600万円」 ACLE制覇逃すも「川崎フロンターレ」が手にした“収穫” 「選手1人あたり約2000万円の臨時収入に」
完全アウェイのACLE
アジアのクラブチーム最強を決めるACLは、今回から新方式となり、優勝賞金も400万ドルから1000万ドルに跳ね上がった。
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最上位カテゴリのACLEは、東西アジアの各4強がサウジアラビアに集結し、一発勝負のトーナメントを戦う。従来行われてきた“ホーム&アウェイ”の2試合合計得点制ではない。当然ながら、サウジなど中東のクラブは完全ホーム、日本など東アジアのクラブは完全アウェイとなる。
全試合東西対決の準々決勝は、案の定というべきか、西が東を圧倒した。アル・ヒラル(サウジ)は光州(韓国)に7―0、アル・アハリ(サウジ)はブリーラム(タイ)に3―0、アル・ナスル(サウジ) は横浜F・マリノスに4―1と完勝。川崎フロンターレだけがアル・サッド(カタール)を延長の末に3―2で下した。
「川崎Fは日程にも苦しめられた。準決勝の相手、アル・ナスルは中3日なのに、川崎Fは中2日しかありませんでした」(大手紙記者)
賞金総額は約9億5600万円
極め付きは資金力である。
「アル・ナスルには、バロンドール5度受賞のクリスティアーノ・ロナウドが在籍しています。推定年俸は320億円。これは川崎Fの人件費、つまり全選手の年俸に諸経費を加算した額の10倍に相当します。加えて、セネガル代表のマネやスペイン代表ラポルテら世界的スターもずらり」(前出の記者)
しかし川崎Fは、そんなアル・ナスルをも3―2で破り、クリロナを泣かせた。
そしてアル・アハリとの決勝。またもや相手は中3日で、川崎Fは中2日。おまけに会場はアル・アハリの本拠地だ。過酷な試合が続いた川崎Fは0―2で力尽き、準優勝に終わった。
もっとも、チームが得た賞金総額は、試合ごとの勝利給などを含め約9億5600万円。J1優勝賞金3億円の3倍以上に及ぶ。
「半分は選手に分配されるそうですから、1人当たり約2000万円の臨時収入となります」(同)
オイルマネーに泣きオイルマネーに笑う大会だった。