荒ぶる芸能界で身につけた「忍法かわしの術」とは 若い女の子に「無料セミナーを開きたい」
まずスッと身を引くとか
――そういう視点から見ると、ご自身は「天然」に見えて、実は「技術」を持っているということですね。
もう、「かわしの術」がないと生き残れなかったと思います。たまにトラブルの種みたいなことがあっても、するっとかわして、何事もなかったかのように去る……そういうことを自然とやってきた気がします。
――たとえば、どういうときに「かわしの術」を発動していたのでしょうか。
いろんな場面があると思うんですけど、たとえば急に怒り出す先輩とか、そういうときに「なんで怒っているんだろう」と考えるより、まずスッと身を引くとか。それでも気になるようでしたら、この方は株式投資がうまくいってないのかなとか、プライベートがうまくいってないのかなぁとか、とにかく自分を責めないよう考えるのはどうでしょうか。
とは言いつつ、よくよく思い返すと、私も色んな失礼や失敗があったかもしれません。ただ、プロデューサーさん、演者さんには、そこまで理不尽な人はいなかったんですけど、現場にはやっぱりいろんな人がいますから。
この業界は、プレッシャーや孤独感、ストレスが特にかかりやすく、自分のマインドをコントロールすることが難しい瞬間が多々あると思うんですね。だから、どこの現場でもさりげなくお互いが気遣いしながら、お仕事ができたらいいですよね。なんて、偉そうなことを言えるような立場ではありませんし、これはあくまでもわたしの私見ですが。
――なるほど、ここまで長い芸能生活を経験してきて、ターニングポイントだったと思う場面はありますか。
やっぱり、最初に叔母の友達が「(芸能の仕事を)やってみたら?」って言ってくれたことですね。今思うと、あれがなかったら、たぶん芸能界にはいなかったと思います。
――もし芸能界に入っていなかったら、どんな人生を歩んでいたと思いますか。
わからないですね……。でも、なんとなく、スナックで働いていたような気がします。新小岩とかで(笑)。今ふと思ったんですけど、それはそれでリアルにあり得たなって。
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第8回【「第3夫人になってくれないか」知人からの仰天オファー 笑顔で“かわしの術”発動の裏側を告白】では、知人男性から言われた驚きの言葉について語っている。
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