荒ぶる芸能界で身につけた「忍法かわしの術」とは 若い女の子に「無料セミナーを開きたい」

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さとう珠緒、インタビュー第7回

 俳優でタレントのさとう珠緒が、今年で52歳になった。「50歳を迎えても、特別な感慨はなくて」と笑うその姿は、かつての“ぶりっ子キャラ”そのままに、どこか自然体だ。芸能界を「かわしの術」を駆使し、渡り歩いてきた日々や、芸能界入りしなかったら、どうなっていたかを語ってくれた。(全8回の第7回)

――50歳を迎えられて、どのような心境ですか。

 そうですね……これ、インタビューの前に考えてみたんですけど、本当に何もないんですよ。「50になったな」という実感も、特別な感慨もなくて。なんか、「あっという間だったな」というくらいで、あんまり深く思うことはなかったですね。

――これまでと変わらないですか。

 はい。ほんとに、ずっとマイペースにやってきたって感じですね。

――いまの芸能界と昔の芸能界を比べて、何か感じる違いはありますか。

 ありますね。こんな事言うと、ご批判やお怒りを受けるかもしれませんが、たとえば、最近の若者たちって、コンプライアンスや、パワハラとかセクハラの問題があって、「かわいそうだな」と思うことがあります。もちろん、暴力的なことは論外ですけど、そうじゃない、ちょっとした圧とか言葉を、すごく深刻に受け取ってしまう子が多いのかなあという印象です。まじめな人が多いというか、私が適当なのかもしれませんが。

――ご自身の経験から思うところがあるのですね。

 昔の私たちは、いわば「忍法かわしの術」みたいなものを自然と身につけていたと思うんです。だから、今の若い子たちにもそれを教えたいなって気持ちがあって。「無料セミナーを開きたい」って思っているくらいなんですよ。

――「忍法かわしの術」、ぜひ教えていただきたいです。

 若い子限定ですので、秘密です。20代の女の子だけは無料ですが。それ以外の人にはちょっとギャラをいただくかも……なんて冗談ですが(笑)。

――具体的に「かわしの術」って、どういうスキルなんですか。

 いや、そんな大げさなものではありません。「これはパワハラだ」と真っ直ぐに受け止めるのではなくて、ちょっと受け流すとか、心に受け止めすぎないでスルッとかわす方法ってあると思うんです。

――メンタル的な受け流し方ですね。

 そうそう。なんて言うんだろう、「どうしてこうなっちゃったのかな」って思うことがあるんです。

――「もう少し、うまくやれるのでは」と思うことが多いわけですね。

 はい。だから悩んでいる子がいたら、相談に乗ってあげたいです。女の子だけじゃなくて、男の子でも。最近はメンタルが繊細な子が多いし、素直でいい子が多いと思うんですよ。

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