「死ぬ前日に“たすけて”とメッセージが」 石丸伸二氏に「恥を知れ!」と批判された市議の妻が自殺していた… 息子に言い残した「絶対投票しないで」【都議選】
精神疾患を発症
そして今年、武岡氏の後を追うように妻が自ら命を絶った、という情報が。安芸高田市の武岡夫妻の住まいを訪ねたところ、実家に帰っていたご子息が実母の死について語ってくれた。
「警察の方いわく、亡くなったのは1月26日の夜だろうと。翌日、母が仕事に来ず心配した職場の方が自宅に出向いたことで発覚し、警察から私に連絡がありました」
生前の夫にふりかかった事態とその末の死は、妻に想像だにしない恐怖を感じさせたのだろう。
「父の葬儀を執り行った頃から、母は躁状態になっていました。なけなしのお金で庭をきれいに整えるなど気丈に振る舞い過ぎるきらいが見えたのです。心療内科で診てもらったところ、精神疾患を発症していることが分かりました」(同)
「絶対に投票しないで」
亡くなる直前、ご子息とは以下のやりとりをしていた。
「25日の夜、母からLINEで“たすけて”という4文字だけのメッセージが送られていました。でも、ちょうど私は中国におり、(同国ではアクセスが制限されているので)LINEを受信できなかった。26日に帰国して“どうしたの?”と返信しても、既読はつきませんでしたが、私のメッセージが届いた時の画面を保存したスクリーンショットが母のスマホに残されていました。ただ、苦しみが大きく、踏みとどまれなかったのでしょう」(武岡夫妻のご子息)
また、夫人はかねて、誹謗中傷のきっかけをつくった石丸氏に憤っていたという。
「彼が都知事選に出た時、母から“絶対に投票しないで”というメッセージが送られてきました。再び話題になった父を非難する動画を目にして、ストレスを感じていたのだと思います。他にも、石丸氏を強く非難する言葉があったことを覚えています」(同)
無念のまま世を去った父についても、こう言う。
「果たして父は、政治屋と言われるほどのものだったんですかね。政治権益なんてあったのでしょうか」
3月2日にYouTubeチャンネル「トマホークTomahawk」で公開された動画で、石丸氏は、武岡氏の居眠りを批判した理由について「これを許してはいけないから、どう始末してやろうかと思い、うまく使うことにした」と述べている。亡くなった武岡氏を踏みにじるような発言は物議を醸したが、武岡夫人が亡くなったことについての質問状に返答はなかった。
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