「ぶりっ子しているつもりは全然なかった」 「ぷんぷん」誕生の舞台裏と「女が嫌いな女」1位の心境
さとう珠緒、インタビュー第5回
今もなお、「ぷんぷん」ポーズを続ける俳優でタレントのさとう珠緒(52)。一見、作られたキャラクターにも見えるが、「天然」なものだという。ただ、同性からは不評だったようで、30代の頃には「女が嫌いな女」アンケートで1位になってしまう。当時の心境や、“あざとい”が主流となった今の芸能界への思いを語る。(全8回の第5回)
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【写真】今も自然体で「ぷんぷん」するさとう珠緒。20、21歳のころの貴重ショットも
――「ぷんぷん」ポーズについて教えてください。
いわゆる「ぶりっ子キャラ」と言われているものなんですが、自分では全くそう思っていなかったんですよ。本当に天然だったし、ぶりっ子しているつもりは全然なかったんです。
――では、やり始めたきっかは何でしょうか。
最初にやり始めたきっかけは、30歳のときに出演した初舞台です。演出家の福島三郎さんが「こういうふうにやってみよう」って演出してくださって、それでやってみたのが始まりなんです。
――そのときに「ぷんぷんキャラ」が生まれたのですか。
はい。「それ面白いね」となって、そこからテレビでもやるようになりました。すると今度は、番組のカンペで「ぷんぷん」って出るようになって、芸人さんたちも「ぷんぷんさせよう」とわざと私を怒らせるようなことを言ってきたんです。そうすると、もうやるしかなくなっちゃって。真面目だから、「やらなきゃ」と思って……ついやりすぎてしまったところもあります。
――やりすぎたという反省もあるのですね。
ありますね。カンペで出たとしても、「やらない」という選択肢もありましたよね。でも、当時の私は、その展開も楽しくなっちゃって、全部やっちゃっていたんです。今思うと、やりすぎたかなぁと反省しています。
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