史上最強の「日本代表」が“ベスト8”以上を確実にするために必要な条件とは…専門家が指摘する「地の利の重要性」と「強いられる新たな戦い」

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代表選出が確実な選手

 選手に関して言えば、かなり長い時間を一緒にプレーしていることで、意思の疎通は図れただろうし、今後もブラッシュアップが期待される。そして現状から(負傷中の冨安健洋と谷口彰悟を外して)選出が確実な主力は次の選手たちだろう。

 GK鈴木彩艶(パルマでの成長は頼もしいが、日本代表では相手のレベルが低いので評価は難しい。そして第2GKの経験不足も不安材料)

 DF板倉滉、伊藤洋輝(町田浩樹)、瀬古歩夢(高井幸大)

 ボランチ遠藤航、守田英正、田中碧、旗手怜央

 WB堂安律、伊東純也、菅原由勢、三笘薫、中村敬斗、中山雄太

 2列目のアタッカー久保建英、南野拓実、鎌田大地

 1トップ上田綺世、小川航基、前田大然、浅野拓磨

 といったところが最終予選での主力選手の顔ぶれである。

 彼らが試合を重ねることでコンビネーションを高め、特に2列目の久保、鎌田、南野の組合せはどれがベストチョイスなのか探ることは、日本の攻撃の生命線だけに楽しみなところである。

 その一方で、攻撃陣は豪華な陣容を誇るものの、個人的には「新鮮味に欠ける」印象が拭えない。もちろんこれは「贅沢な悩み」であることは重々承知している。しかし上田や浅野、前田らを脅かす「秘密兵器」の出現を密かに期待しているのは私だけではないだろう。

 第1回【「森保ジャパン」W杯ベスト8進出のカギを握るのは「最終予選の残り2試合」…「決して“消化試合”ではなく勝利が絶対条件」と専門家が断じる理由】では、なぜ森保監督は「優勝」を目標に掲げるのか、意外にもW杯の鍵を握るのは「最終予選の残り試合」である理由などについて詳細に報じている──。

六川亨(ろくかわ・とおる)
1957年、東京都生まれ。法政大学卒。「サッカーダイジェスト」の記者・編集長としてW杯、EURO、南米選手権などを取材。その後「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。

デイリー新潮編集部

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