フジ新ドラマのキャストに「旧ジャニ」大量投入 “脚本より人気優先”の変わらぬ制作現場
露骨な“松田推し”
フジが“おバカキャラ”で大ブレークした松田に入れ込んでいるのは確かなようだ。例えば4月7日放送の「FNSドラマ対抗お宝映像アワード 2025春」。番組内では新作ドラマの紹介やハプニング映像、撮影の裏側などが紹介されたが、松田は特別扱いのように度々どアップで抜かれるなど露骨な“松田推し”が目立った。
「『人事の人見』はそんな松田の“おバカキャラ”全開のストーリーです。脚本家が松田にヒアリングしたうえで主人公のキャラを作り上げたのですが、その手法はどうなのか。脚本を最重要視するNetflixドラマとは正反対の方向性といえます。しかも、台本が1986年公開の豪コメディー映画『クロコダイル・ダンディー』のように古臭く、共演の鈴木保奈美や前田敦子はせりふを叫びっぱなし。初回から個人視聴率は3%台と伸び悩んでおり、TVerのお気に入り数も、『Dr.アシュラ』の57.4万を下回る52.0万とパッとしません」(前出のスポーツ紙記者)
低視聴率が続くと今後の単独主演に悪影響が及びそうだが、実はフジにとってはかっこうの言い訳が成り立つという。
「大卒予定者の採用の際、東大、京大、一橋大、早大、慶大などの指定学生が優先されるいわゆる“学歴フィルター”の問題がよく批判されます。これは採用活動の効率化を図るために、各企業の人事部が採用している手法。入社後、採用された学生の評判が良くない場合、人事部は『東大早慶なので活躍してもらえると思ったのですが……』と学歴フィルターをたてに言い訳ができます。
実はテレビ局にもこれは当てはまる部分があり、視聴率について局内で議論されたら制作サイドは『いや、STARTO ENTERTAINMENTのタレントさんですからもう少し視聴率イケるかな、と思いまして。ハハハ』などと言い訳できるという理屈です。フジのドラマが軒並み低調なのはこんな“旧ジャニフィルター”を持ち出す思考方法から抜け出せていないからでしょう。まるで旧ジャニ依存症のようです」(フジテレビ関係者)
松本若菜主演「Dr.アシュラ」に初期研修医役で出演しているAぇ!groupの佐野晶哉にも「絶叫型演技が悪目立ちしている」との声がある。そもそも同ドラマ自体、鈴木亮平主演で23年4月期に放送されたTBS系「TOKYO MER~走る緊急救命室」と米倉涼子主演のテレビ朝日系「Doctor-X 外科医・大門未知子」シリーズを混ぜ合わせたような印象だ。
放送中の月9「続・続・最後から二番目の恋」のように“脚本ファースト”になることはあるのだろうか。







