「長友佑都」5回目のW杯出場なるか 大ベテランが「森保ジャパン」に招集されたきっかけは宿敵に喫した「悪夢の敗戦」
気迫と覇気を失った日本代表
イラン戦後に森保一監督は、
「我々はこれから上げていかなければいけないところにある。5試合戦って毎試合失点した。クリーンシートで終わらせられた試合もある。修正して改善していかないといけないプレーは、オープンなプレーでもセットプレーでもあった。攻守で圧力を上げていかないといけない」
と敗因を語った。
確かに、5試合全てに出場したGK鈴木彩艶は不安定なキャッチングや判断ミスなどで失点に絡んだ。
加えて中東勢のロングボールを主体としたカウンターに、DF陣全体がミスを恐れてプレーが消極的になった印象を受けた。
そして一番気になったのは、チーム全体に「アジア王者のタイトル奪還」といった気迫や覇気、必死さを感じられなかった点だ。
それまで試合中に一番声を出していたのは板倉だったが、さすがにイラン戦でPKを与えてしまった直後は意気消沈していた。当然だろう。
そんな時にチームを鼓舞する選手が、当時の森保ジャパンにはいなかった。冨安もアジア杯でのチームに「熱量を感じなかった」と振り返っていた。森保監督が長友の代表復帰を考えたのは、このアジア杯が契機だったのではないだろうか。
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