W杯出場国を64カ国に増やしたいFIFAの“下心” 「欧州はこの案に大反対していますが…」
増枠を急ぐ理由
スペインなどで行われる2030年サッカーW杯の出場枠を64カ国に増やす――国際サッカー連盟(FIFA)がそんな検討を始めた。
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一昨年に催されたカタール大会では32カ国だった出場枠を、来たる26年北中米大会で48カ国に増やしたが、さらにマシマシとなる。
「欧州サッカー連盟(UEFA)は、この案に大反対していますが……」
と語るサッカーライターいわく、本戦の出場国が増えると、試合数が増え、開催期間も長くなる。ゆえに、本業である各国リーグの日程が圧迫されてしまうというのだが、
「反対しているのは欧州だけなので、増枠案は圧倒的多数で可決されそうです」
それにしても、FIFAはなぜ増枠を急ぐのか。
「中国代表チームを出場させたいからですよ」
海外の試合の中継を観ていると、中国チームや中国人が出場していないにもかかわらず、中国企業の広告が目立つ。もし中国がW杯に出場できたら、簡体字の広告が爆発的に増え、FIFAは大儲けできること請け合いだ。
「今のような体たらくでは…」
「実は26年大会で、アジア枠は4.5から8.5とほぼ倍増した。これも中国を優遇するためだったのですが、かのチームがあまりにも弱く、出場は絶望的な状況なのです」
現在行われているアジア最終予選は6カ国ずつ3グループに分かれて戦っている。その1位、2位が本戦出場権を獲得し、3位、4位がプレーオフに進む。わが国は世界最速で本戦出場を決めたが、同グループの中国はインドネシアやバーレーンをも下回り、最下位にあえいでいるのだ。
「今のような体たらくでは、たとえ出場枠を64カ国に増やしても、切符を手にするのは難しそうですが……」
ちなみに、中国の世界ランキングは現在94位である。