何としても減税を阻止したい財務省が頼った「超大物議員」の名前 「両者の利害は完全に一致している」
茂木氏と増税派対決
とはいえ、まだ自民党内にのろしが上がった形跡はない。野田氏の勇み足なのか。
「石破首相が参院選で消費減税を掲げると、対抗するには野田氏も減税に理解を示す必要が出てくる。そうなれば野田氏は、参院選で勝利して首相に返り咲いたとしても財務省には裏切者。政権運営で協力は得られない。だから野田氏は参院選前に首相に身を引かせて、茂木氏との“増税派対決”に持ち込みたいと考えている」
先の総裁選で“意外と敏充”とのキャッチフレーズが話題になった茂木氏。首相への道のりはどんな見通しか。
自民党関係者が指摘する。
「厳しい経済状況下だけに、党内外から“政権トップをすげ替えている場合か”との批判が出るのは必至で楽観はできません。トランプ大統領は“消費税も関税と見なす”と言及し、日本の輸出品が対象の輸出免税制度も批判しており、財務省内からも“一時的な消費減税はやむを得ない”との声も出始めていますから」
茂木氏は、またも“以外”で終わるのか。