「恋愛対象ではなかった」“10歳年下女性”と結婚した男性の心を動かしたのものとは? キーワードは「尊敬」
人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。
そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。
今回登場していただくのは、元プロバスケットボール選手で、現在は3人制バスケ「3x3」を戦うチーム「3 STORM(スリストム)広島」代表の仲摩匠平さん(38)と、会社員の寺角穏香(てらかくしずか)さん(27)。3月10日に入籍した二人に、結婚秘話を聞いた。
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ギャップ萌えで好意を
2019年夏。スリストム立ち上げ1年目の匠平さんは、地元大会後の打ち上げで広島市内の居酒屋を訪れた。当時、その店で働いていた穏香さんは、以前も何度か訪れていた匠平さんの顔だけ知っていた。テキパキと場を仕切る匠平さん。それ以前に別の店で見かけたベロベロに酔った姿とは大違い。ギャップ萌えで、彼のことを好きになった。
ただし連絡先を知らず、思い切って匠平さんのSNSにコメント。簡単なやり取りが始まるも、それ以上でも以下でもなかった。
翌年からのコロナ禍で、彼女は居酒屋での仕事がなくなり、視聴者の話を聞いて相談に乗る動画配信を始めた。配信収入で手応えをつかみ、「広島でなくてもやれる」と拠点を福岡へ。彼とも疎遠になった。
“好きになっている”と自覚
だが、福岡でできた友人がバスケに詳しく、21年夏に「今度3x3を見に行こうよ」と誘われた。出場チームにはスリストムの名。久しぶりに匠平さんと連絡を取り、彼から「今度広島に帰るときは教えてね」と求められた穏香さん。同年11月に帰広した際、初めて食事を共に。その初デートで彼は思った。「動画配信の世界で、どうすればいいかを突き詰めている姿勢がすごい」。年齢差もあり、やり取りを始めた頃は恋愛対象ではなかったが、世界は違えど企画力やプロデュースの面で尊敬の念を抱いたのだ。彼女が福岡へ戻ると、すぐには会えない現実が寂しく、彼女を好きになっていると自覚した。
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