トランプ大統領は「石破氏をはなから相手にしていない」 相互関税で日本が切れる「カード」とは

国内 政治

  • ブックマーク

日本が切れる「カード」とは

 政治部デスクは、

「交渉の本舞台は6月にカナダで開催されるG7サミットに際して開催が想定される、日米首脳会談が有力です」

 と言う。だがしかし、会談にこぎ着けても、問題はその場で日本側がどんなカードを切れるのか、だ。

 自民党幹部が語る。

「米国は今後、国内で半導体や鉄鋼などの生産を増やす方針で、日本が協力できる分野は少なくありません。技術移転となるとことは簡単ではないですが、共同出資などで米国内の生産力を高める方向で“ディール”を行い、トランプ大統領から譲歩を引き出す以外に方法はないでしょう」

 手持ちのカードは限られている。石破氏が判断を誤った場合、大損失を被るのはわれわれ国民である。

 前編【「石破さんは日米交渉で“誰と話していいか分からない”と…」玉木雄一郎氏が明かす 一方、トランプ関税で「はしゃいでいる自民幹部」の名前とは】では、トランプ関税を巡る自民党内での動きについて報じている。

週刊新潮 2025年4月17日号掲載

特集「狂気のトランプ関税で日本はどうなる」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。